スピンサーブが復活した

 以前、スピンサーブが廃れた理由を書いた。具体的にはスピンサーブが廃れたのはダブルハンドが普及したからだ。スピードの遅いスピンサーブはダブルハンドの格好の餌食だ。ダブルハンドはシングルハンドと異なり、高い打点を苦手にしない。従って、スピンサーブを高く弾ませても効果が無いのだ。

 しかし、この状況は変わりつつある。それはスピンサーブが以前より質が高くなっているからだ。プロのスピンサーブは以前よりもスピードが上がり、スピン量も格段に増えている。そのため、バックハンドに弾ませると、最早ダブルハンドでもコントロールする事が難しくなっているのだ。実際、ジョコビッチやフェデラーはこのサービスを効果的に使っている。最近ではリターンの技術も向上し、セカンドサーブは叩かれる事が多くなってきた。その中でこのスピンサーブは強力な武器になりつつあるのだ。

 スピンサーブが復活すると次に起こると予想されるのがサーブアンドボレーの復活だ。ダブルハンドですら返球が難しいスピンサーブはスライスで処理するしかない。そして、スライスリターンはボレーの絶好の餌食である。今後、ファーストサーブでもスピンサーブが使われ、サーブアンドボレーが使用される機会が増えるだろう。これは些細な事に見えるかもしれないが、テニスのスタイルが大きく変わる可能性がある。以前から指摘している通り、‘90年代後半から2000年代初めのテニスが復活するのだ。

 この様に成功法というのは状況が変われば簡単に変わる。したがって、あらゆる場合で通用する成功法など存在しない。という事は多くの人間を対象にした自己啓発本など役には立たないという事だ。成功法は自分で見付ける。それができる人間だけが成功者になれるのだ。

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