プロテニスの楽しみ方
特に知識がないにわかファンでも楽しめるサッカーと異なり、テニスは何の予備知識もないと単純なラリーの応酬であり、退屈である。一般にTVでテニスを観戦する者は自らテニスをプレーする者が多い。これはテニスでは基礎知識が不可欠な事を良く表している。そこで、テニスを見る上で必要な知識を解説する。
まず、必要なのはプレーヤに関する知識だ。これは他のスポーツでも当たり前だ。例えば、フェデラーはオールラウンドプレーヤで速いテンポで攻撃的プレーをする。ナダルはトップスピンでひたすら粘るプレーをする。などという事が分かっているとゲームが分かりやすくなる。プレーヤの得意な戦術が分かれば、お互いどの様な駆け引きをしているかまで分かるので、見ていて楽しくなるのだ。
また、サーフェスの影響も無視できない要素だ。芝生ではフェデラーが圧倒的に強い。クレーではナダルだ。それぞれの技術がコートに合っているからだ。技術とサーフェスの相性が分かれば、コートごとでの見所が分かりやすくなる。
できれば、テニスに関する細かなテクニックも理解していると良い。例えば、錦織選手はライジングショットを多用する。この技術の意味が分かっていれば、なぜ、錦織選手がラリーで優位に立つのかも分かりやすくなる。また、この技術の難しさが分かっていれば、錦織選手がなぜミスをするかも理解できるようになるのだ。
ボールの回転についての知識も重要だ。フラットボールは強力で、現代のラケットならエースを連発できる。しかし、実際にはよりトップスピンを使用するプレーヤが勝つ。これはフラットボールは安定性に欠けるからだ。こうしたテニスのリスクに対する知識があれば、なぜ、プレーヤが力任せにボールを打ち続けないのかが分かる。テニスはバランスのスポーツなのだ。
フットワークの知識もあると良いだろう。多くのトッププロが卓越したフットワークを備えている。このため、守備力が異常に高い。地味な要素だが、守備範囲の広さは勝利には重要な要素だ。これが理解できていれば、大した攻撃力のない選手が勝ち上がる理由が理解できるのだ。
具体的な駆け引きについてはこのブログの「戦術」の項目をクリックすると出てくる。過去の試合の駆け引きを詳細に解説している。テニスの戦術は単純ではあるが、微妙なバランスで成り立っており、非常に難しい判断を要求される。トッププロですらその判断を誤る事がある。ここまで理解できれば、テニス観戦は楽しくなる。いや、サッカーだってこれぐらいの知識があった方が楽しくなるのだ。スポーツは意外と奥の深い趣味だ。だから、一生楽しめるのである。
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