もっとシングルスをやるべき

 テニススクールではダブルスがメインだ。これは地価の高い日本ではなるべくコートにたくさんの人間を押し込みたいからだ。また、高齢者などはフットワーク的にシングルスが難しいからでもある。しかし、シングルスは最もテニスの面白さが現れるゲームでもある。これを行わないなら、真のテニスを知ったとは言えまい。しかし、現実面で日本ではシングルスが難しいのも事実だ。そこで、マイナースポーツである「タッチテニス」を推奨する。

 このテニスはより小さなコートで、軽めのボールを使用して行う。従って、場所も取らず、フットワークも軽めだ。それでいて上級者なら十分スピード感のある高度なテニスができる。何より、軟式テニスなどと異なり、通常のテニスの技術がそのまま使える。当然、戦術も通常のテニスと同じものが使え、テニスと同じ楽しみが味わえるのだ。

 スクールの一部を改造し、このコートを常設する事は困難ではないだろう。ダブルスよりはスペースの利用率が劣るが、エンターテインメント性が高いので、収益により貢献するはずだ。高齢者だけではなく、ジュニアのゲーム力の強化にも最適だ。特に地価の高い日本では大きな需要がある。優れた経営者ならすぐにでも取り入れるべきだ。

 残念ながらこうした提案が日本で通る事はまずない。経営者はこれが有効である事の判断ができない。最近の日本の産業の衰退は、ひとえにこの経営者の判断力のなさにある。日本人はアメリカ辺りでこのタッチテニスが流行し、世界の常識になった後でようやく腰を上げるのだ。

 これでは一度シェアを取ると逆転が不可能なITなどでは勝てるはずがないのだ。今後は自動車もEV化し、シェアが重要になる。ゴーン氏はそれを理解していたから無理な拡大路線を取っていた。これが理解できない日本の経営者に勝ち目はない。日本は得意な自動車産業でも敗北する。判断力がないという事は貧困は免れないのだ。


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